仮交際中のデートで、家族の話になりました。
「兄弟はいますか?」と聞かれて、僕は少し間を置いてから答えました。
「弟がいたんですが、亡くなりました」
相手は一瞬、表情が止まりました。そして「大変でしたね」と一言だけ言って、すぐに別の話題に変えました。
悪意はなかったと思います。どう反応すればいいか分からなかっただけだと思います。でもその時の空気の重さは、今でも覚えています。
この記事では、持病や言いにくいことを「伝える側」と「受け取る側」、両方の視点から書きます。
弟が自律神経失調症で、最終的に自殺しました
弟は自律神経失調症でした。最終的に自殺で亡くなりました。
この経験があるので、持病という言葉に対して人より敏感だと思っています。「精神的な病気は甘えだ」という言葉を聞くと、今でも胸が痛くなります。
婚活中、家族構成の話は自然と出てきます。「兄弟はいますか」「ご両親は元気ですか」という流れの中で、弟のことを話さないわけにはいきませんでした。
打ち明けた時の相手の反応は、毎回少し違いました。「大変でしたね」と言ってすぐ話題を変える人。黙ってうなずく人。「今は大丈夫ですか?」と聞いてくれる人。
反応の違いで、その人の器が少し見えた気がしました。
仮交際相手から「躁うつ病です」と言われた日
お見合いでは全く違和感がありませんでした。会話も弾んで、仮交際に進みました。
2回目のデートの終わり頃、相手が少し真剣な顔になって言いました。
「実は、躁うつ病とADHDがあります。早めに伝えておきたくて」
その瞬間、弟のことが頭に浮かびました。
正直に言います。一瞬、固まりました。「受け入れられるのか」という気持ちが、頭の中を走りました。
でも同時にこう思いました。「明日は我が身だ」と。
仕事で管理職のプレッシャーを抱えている自分が、いつ同じ状況になるか分かりません。弟がそうだったように、精神的な病気は誰にでも起こり得ます。それを知っているから、「持病がない方がいい」という一般論だけで判断できませんでした。
ただ、受け入れられるかどうかは、正直まだ分かりませんでした。
大丈夫だよ」と言えなかった後悔
その後、仮交際は続きましたが、ある日相談所から連絡が来ました。
「お相手様より、交際終了のご連絡がございました。理由は、コウさんの負担になってしまうとのことです」
相手が自分から終わらせてきました。
今振り返ると、あの時はっきり言えばよかったと思っています。
「持病のこと、気にしていますか?僕は気にしませんよ」
この一言が言えませんでした。黙っていたので、相手には「同情されているのか、はぐらかされているのか」という感じに見えたかもしれません。言葉で示さないと、気持ちは伝わりません。
弟を持つ身として、持病に向き合える人間でありたいと思っていました。でも実際には、その言葉を口にできなかった。それが今でも気がかりです。
持病を打ち明ける側へ:はっきり伝えた方がいい理由
持病を抱えて婚活している方へ、正直に伝えます。
受け入れられるかどうかは、相手次第です。
これは冷たい言葉ではありません。隠したまま進んでも、どこかで終わります。仮交際のうちに伝えて、受け入れてくれる人と進む方が、お互いにとって誠実です。
伝えるタイミングは仮交際中、1〜2回目のデートがいいと思います。関係が深まってからだと、お互いに傷が大きくなります。
伝え方はシンプルでいいです。「早めに伝えておきたいことがあります」と前置きして、今の状況と、日常生活への影響を一緒に話してください。病名だけ言うと相手は最悪のケースを想像します。「今はこういう状態で、こう管理しています」という事実をセットで伝えると、相手の不安が具体的な情報に変わります。
持病を受け取る側へ:黙っていると伝わりません
相手から持病を打ち明けられた時、どう反応すればいいか分からなくなる気持ちはよく分かります。
でも黙っていると、相手には「同情されているのか、引いているのか」という不安だけが残ります。
言葉で示してください。
「気にしませんよ」「一緒に考えていきましょう」という一言が、相手の不安を大きく減らします。
受け入れられるかどうかをまだ判断できない場合は、正直にそう言ってもいいです。「正直まだ整理できていない部分もあるけど、もう少し一緒に話せますか」という言葉の方が、黙っているより誠実です。
僕が「大丈夫だよ」と言えなかったことで、相手は自分から交際終了を申し出ました。言葉にしなかったことが、一番の後悔です。
よくある質問
- 持病はプロフィールに書くべきですか?
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書かなくて大丈夫です。文字だけでは誤解を生みやすいです。直接会って話す方が、表情や言葉のトーンで正確に伝わります。プロフィールに書くより、仮交際中に自分の言葉で話す方がずっと伝わります。
- 仮交際の何回目に伝えるのがいいですか?
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1〜2回目がおすすめです。関係が浅い時期に言いにくいことを自分から話すと、相手に誠実さが伝わります。3〜4回目まで引っ張ると、お互いに情が移った後での終了になり、ダメージが大きくなります。
- 相手に持病があると分かったら、仲人に相談すべきですか?
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相談していいです。仲人さんは相手の担当者と連携できるので、さりげなくフォローしてもらえることがあります。一人で抱え込まずに、仲人さんをチームの仲間として使ってください。
- 持病を伝えて断られた場合、どう気持ちを切り替えればいいですか?
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受け入れられなかったことは、その人との縁がなかっただけです。持病を受け入れてくれる人は必ずいます。早い段階で伝えて終わった方が、お互いの傷が浅くて済みます。次に進む時間が早くなると考えてください。
まとめ
持病を打ち明けることも、受け取ることも、どちらも勇気がいります。
伝える側は「受け入れてもらえるか分からない」という不安を抱えながら話します。受け取る側は「どう反応すればいいか分からない」という戸惑いの中にいます。
でも黙っていても、何も解決しません。
「はっきり伝えること」と「はっきり受け取ること」。この両方が、仮交際を前に進める唯一の方法です。
僕は「大丈夫だよ」と言えませんでした。それが今でも一番の後悔です。
持病を伝えた後、相手の反応が少し変わった気がする。そんな時は温度感の変化を見逃さないことが大切です。続く関係と終わる関係の違いをまとめています。

持病の話を打ち明けた後、相手の反応が冷たくなった時に「これは終わりのサインなのか」と不安になる読者に向けて自然につながります。
仮交際が終わりに向かう時には、必ず事前にサインが出ています。持病の告白後に限らず、手遅れになる前に確認しておいてください。

持病を伝えた後に交際が終わりに向かう時、事前にサインを見逃さないための記事です。


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