「条件は完璧。性格も良い。でも、どうしても好きになれない……」
結婚相談所で活動していると、そんな自分に罪悪感を抱き、行き止まりを感じてしまう夜がありますよね。実は僕も、かつて48人もの女性とお会いする中で、同じ暗闇の中にいました。
「自分はどこか欠陥があるのだろうか?」と自分を責める必要はありません。実はそれ、あなたの性格の問題ではなく、脳と心が無意識に起こしている「一時的なブレーキ」に過ぎないからです。
今回は、男性専門の結婚相談所「ヒーローマリッジ」さんの知見と、僕が48戦の末に「自分の心を温めて」成婚を掴み取った経験から、「好きになれない正体」とそのブレーキの外し方をお伝えします。
「ドキドキ」を追い求めていませんか? ―― 「好き」の定義を書き換える
恋愛未経験に近いほど、ドラマのような「ビビッ」とくる衝撃を求めがちです。しかし、結婚生活で最も大切なのは「ドキドキ感」ではなく、「親密さ(心の距離の近さ)」です。
【コウの視点】3回は会うべき本当の理由
僕はかつて、3回目まで「心が凪(なぎ)の状態」で、全く風が吹かなかった女性と、4回目に向かう途中で急に惹かれ始めた経験があります。1〜2回会っただけで心が動かないのは、むしろ当たり前。3回ほど会うと、お互いにいい意味で「仮面」が剥がれ、隙間から「素の自分」が漏れ出してきます。3回会うというのは、単にお相手を「審査」するためだけではありません。「自分の心が、お相手の温度でじんわり温まるのを待つための大切な時間」なのです。
自己肯定感が「好き」を禁止している ―― 心のブロックの正体
お相手から好意を向けられたとき、なぜか申し訳なくなったり、逃げたくなったりすることはありませんか?それは「自分なんかが、こんな素敵な人に好かれるはずがない」という、自分への不信感がブレーキをかけている状態かもしれません。
「本当の自分」がバレる恐怖
「しっかりした自分」を演じているほど、好意を向けられるのが怖くなります。「素の自分を見せて、がっかりされたらどうしよう」という防衛本能が働いてしまうのです。
「好意」を「重い宿題」のように感じる
お相手の気持ちを、返さなければならない「負債」や「宿題」のように感じてしまい、心の負担を減らすために自分から関係を冷まそうとしてしまいます。
【コウの教訓】自分を飾るのをやめた日
僕が今の妻と出会ったときに気づいたのは、「情けない自分をさらけ出したとき、初めて相手の好意を信じられるようになった」ということです。完璧な自分ではなく、カッコ悪い失敗談を笑って受け入れてくれた。その瞬間に、「あ、この人の前では頑張らなくていいんだ」と、心のブレーキが外れました。今の妻とも最初は「凪の状態」でしたが、その安心感が、やがて確かな好意へと変わっていったのです。
「もっといい人病」の罠 ―― 選ぶ側から、作る側へ
スマホ一つで何千人ものプロフィールが見られる今の環境は、僕たちに「もっと理想の100点満点がどこかにいるはずだ」という幻想を抱かせます。
しかし、48人と会って分かった残酷な真実は、「理想は頭の中にある『完成品』だが、幸せは目の前の相手とゼロから作り上げる『未完成品』である」ということです。
「選ぶ側」という傲慢さを捨てる
相手を品定めしている間、私たちは自分を「審査員」だと思い込んでいます。しかし、その姿勢でお相手と向き合っている限り、心の距離は一歩も縮まりません。
二人で「最高」のエンジニアになる
100点の相手を探し回るエネルギーを、目の前のお相手と「50点を60点に、60点を70点に育てていく」ことに投資してみてください。
幸せは「見つけるもの」ではなく「決めるもの」
「もっといい人」を追い求めるのは、宝くじを買い続けるようなものです。幸せとは、自分の手で「この人と最高な関係を作っていくんだ」と決める「覚悟」の先にしか存在しません。その決断こそが、長く苦しい婚活を終わらせる唯一の鍵になります。
FAQ:よくある疑問への回答
- 「3回会っても全く心が動かない」場合は、無理にでも4回目に進むべきですか?
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義務感で会う必要はありません。ただ、嫌ではないけれど何も感じない状態なら、あと1回だけ、あえて「お見合いでは話さないような、自分のカッコ悪い話」をしてみてください。それで相手が笑ってくれたり、自分も心が軽くなったりする感覚がなければ、その時が本当の引き際です。
- 具体的にどうすれば「心のブレーキ」は外れますか?
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いきなり自分を好きになるのは難しいものです。まずは「相手の好意を疑うのをやめる」ことから始めてみてください。「この人が自分を良いと言ってくれているのだから、理由があるはずだ」と、相手の見る目を信じてみる。それが自分自身の価値を認める第一歩になります。
- ドキドキしない相手と結婚して、後悔しませんか?
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結婚生活に必要なのは「激しい火花」ではなく「消えない種火」のような安心感です。ドキドキは3年以内に落ち着きますが、家族のような親密さは一生続きます。今感じている「沈黙が怖くない」という感覚は、実はドキドキよりもずっと手に入りにくい、宝物のようなサインです。
- 「もっといい人がいるかも」という気持ちを、どうしても捨てきれません。
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の気持ちは、あなたが自分の人生を真剣に願っている証拠です。ただ、一つだけ覚えておいてください。完成品を探すのをやめた時、今のパートナーがあなたにとっての「最高の人」に育ち始めます。
結論|婚活を終わらせる「唯一の勇気」
婚活の本当のゴールは、たくさんの人に会うことでも、高得点のお相手を見つけることでもありません。一人のパートナーと、かけがえのない日常を始めることです。
そのためには、いつか「選択肢を増やすこと」をやめ、「目の前の一人に絞る勇気」を持つ必要があります。もし3回目のデートが終わって、「もう一度だけ会ってもいいかな」と1ミリでも思えるなら、迷わず4回目に進んでください。
条件や計算を超えた、本当の「二人の物語」はそこから始まります。 「時計を見るのを忘れた回数」。その積み重ねこそが、あなたの凍りついていた心が解凍され、幸せへと向かっている何よりの証拠なのです。
「好きになれない」という心のブレーキは、あなたが誠実に婚活に向き合っている証拠でもあります。
ここからは、そのブレーキを優しく外し、お相手との距離を具体的に縮めていくための「次の一歩」をご紹介します。48戦の試行錯誤で見つけた、幸せへのデバッグルートをぜひ辿ってみてください。
「情けない自分を見せる」と言っても、加減が難しいですよね。僕が今の妻に対して、どのタイミングで、どんな「カッコ悪い話」をして心のシャッターを開けたのか。その実体験を詳しくまとめています。

「もっといい人がいるかも」という迷いは、論理的なデータで上書きすることも可能です。僕が48戦の中で、どのように「期待値」と「現実」を整理し、一人の女性に絞る覚悟を決めたのか。その思考プロセスを公開しています。



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